自賠責保険のメリット・デメリット

保険金を事故の賠償金の支払いに充てられる

自動車を運転する場合、義務化されるものがいくつかあります。その一つが自賠責保険の加入です。では自賠責保険に加入することでどのようなメリットを受けられるのでしょうか。まず挙げられるのが対人事故を起こしたとき、保険金を賠償金の支払いに充てられるという点でしょう。事故の加害者になってしまった場合、民事裁判で一千万円を超えるような賠償金の支払いを命じられる可能性があります。保険に入っていないのであれば、自宅や土地を売ったり、あるいは実家の親に頼んで親が所有している不動産を売らないと払えないかもしれません。自賠責保険に入っていれば、事故の内容に応じて最高で4000万円程度の保険金が下りるのでカバーが可能です。

任意保険ほど高額な保険金は下りない

賠償金額が、支払われる保険金を上回る可能性も少なからずありますが、その場合でも、和解交渉で残金は分割で支払うということでまとまれば家や土地を売らずに済む可能性が高いです。また保険の掛け金が任意保険よりも一般的には安いというのもメリットでしょう。一方、自賠責保険のデメリットとして挙げられるのが、任意保険ほど保障内容が手厚くないという点です。たとえば、任意保険のように保険金が無制限ということはなく、必ず上限が設定されています。また、保険会社の人が示談交渉を引き受けてくれることもありません。もちろん、弁護士と契約することは可能ですが、その場合は自分で弁護士を選び、費用も自腹で支払う必要があるのです。

任意保険の概要と相場
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